私たちは自然を大切にします。
ハクサンコザクラ(飯豊連峰にて)
長期優遇住宅の認定条件 
  確認申請手続きの前に所定の機関で認定を受けます。
  住宅性能表示制度による次の4分野についてクリアする必要があります。
 
     1、地震対策において建築基準法の1.25〜1.5倍の震度に耐えること(耐震等級2〜3等級)

     2、住まいを長持ちさせるための対策で3世代(75〜90年)維持可能なこと(劣化の軽減3等級)

     3、給排水管、給湯管、ガス管などの維持管理がしやすいこと(維持管理、更新の配慮3等級)

     4、エネルギー削減のため断熱化等の対策をとること(省エネ対策4等級)

     以上ほか「ライフスタイルに併せて間取り等の可変性に考慮する」、「バリアフリー化」、「居住環境
    の維持」、「住戸面積を二人世帯で75平米以上確保」、さらに「定期的な点検・メンテナンスを行う計
    画書等の作成」等が決められています。
長期優良住宅とは  
  法律の施行が2009年6月4日にされました。
  長寿命で、2世代、3世代維持できる住まいで費用負担を軽減します。
  環境に優しい住まい造りです。
  長期わたり資産価値を減らさない住まいです。
  住宅ローンの拡大、税制の優遇などあります。

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     匠の優れた技があなたの住まいを造ります
                                 
                                  
                                  神奈川県タウン建設協同組合

                                                     TEL   045(963)0624

 


  
 長期優良住宅の企画・設計・施工を行っていま


   


   

   
  
   



  

   

 












  長期優良住宅への住宅ローンの拡大支援

     住宅金融支援機構が「フラット50」を創設。優遇金利0.3%引き下げ、優遇金利期間を従来の
    10年から20年に延ばしました。

   長期優良住宅に対する税金
     一般住宅と比較し、下表のようになります。
    

   一般住宅  長期優良住宅
 所得税(ローン減税)
居住
開始年
 控除対象限度額  控除率 控除
期間
 
 最大控除額
 H21  5000万円 1.0% 10年   500万円
 H22  5000万円 1.0% 10年  500万円
H23   4000万円  1.0% 10年   400万円
H24   3000万円  1.0% 10年   300万円
H25   2000万円  1.0% 10年   200万円
 
居住開始年  控除対象
限度額 
 控除率 控除
期間
 
最大控
除額 
H21  5000万円 1.2%  10年  500万円
H22   5000万円  1.2% 10年 500万円
H23   5000万円 1.2%  10年 500万円
H24  4000万円  1.0%  10年 400万円
H25  3000万円 1.0%  10年 300万円 
 
所得税(投資型減税) なし 標準的な性能強化費用相当額(上限1000万円)の10%相当を、その年の所得税額から控除
登録免許税  保存登記         1.5/1000
移転登記         3.0/1000
抵当権設定登記      1.0/1000
保存登記         1.0/1000
移転登記         1.0/1000
抵当権設定登記      1.0/1000 
不動産取得税  1200万円控除  1300万円控除
固定資産税  戸建        1〜3年目      1/2減税
マンション     1〜5年目      1/2減税
戸建        1〜5年目      1/2減税
マンション     1〜7年目      1/2減税



     

    相当工夫をしないと住まいは百年以上
                         維持できません


     建築基準法は万能か?

       現在の建築基準法は1950(昭和25)年に制定されたものです。その後、時代の変化と不備
      などから部分改正がされてきました。とりわけ私たちは木造を主体とした住まい造りを今日して
      いましす。木造の住まい造りでは工法が多様化し、一つの法律で収めるのが難しくなっている
      のかも分かりません。
       奈良の法隆寺や薬師寺の大改修を行った昭和の名工といわれた西岡常一さんは「私は誰が
      建築基準法を決めたのか聞きたいと思いますわ。在来工法知らん人ですわ、やった人は、アメ
      リカ風のやり方と違いますかな。在来工法やっている人とは思えませんな」(西岡常一と語る木の
      家は三百年・原田紀子著)と現在の建築基準法を痛烈に批判しています。
       私たちは二酸化炭素の排出や廃材処理の課題を少しでも前向き取組むため、これからの住
      まいは「ロングライフ住宅」、いわゆる百年以上維持できる建物として、2000年代に入ると直ぐ
      話合いを始めました。話合いの中で多くの難問にぶつかりました。既に他社でも100年住宅な
      どと言って大宣伝をしていたところもありましたが、果たして地震の多いわが国で耐震性は大丈
      夫なのか疑問を持っていました。そうです耐震性は、今の建築基準法だけでは無理があります。
       そこで2000年に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が国交省によって制定されました。
       ここでは住宅性能表示制度(任意適用)ができ、耐震性について、建築基準法の最大で1.5倍
      までの震度に耐得る施工法がとりあえず出来ました。
       
      
      幾つかの障害を乗り越えて

       法律などの裏づけで前述のようになりました。しかし、現在の建築基準法では耐震性をあげる
      ために金物を大量に使用することになりました。確かに兵庫県南部地震(阪神大震災)では、木造
      家屋の倒壊の原因がホゾ(土台と柱を加工し、差込む雄木の部分)抜けによるものが多く見られた
      と言われています。現在の木造建築は、建て方をする前に木材を工場で加工(プレカット)するもが
      多くなりました。進歩したプレカットは合理性も伴いますが、手で加工するより「ホゾの長さが短くな
      った」と言われます。いきおいその部分を補強するために金物を使用することになります。
       繰り返し述べますが、建築基準法における木造建築は、全ての仕口(土台に柱を建てる組立部  
      分など)、継手を金物で緊結することになっています。確かに金物で補強をする有効性は否定でき
      ません。中古住宅の補強などは効果を生んでいます。しかし、長期にわたって使用することには疑
      問が残ります。
       わが国の気候が高温多湿であり、冬期は室内暖房をしますから金物の表面結露は避けられま
      せん。これは腐食の原因になります。また急激な振動を与えると木部の破損が起こる可能性もあり
      ます。私たちは金物を使用せず住まいを建てることが出来ないか話合いを重ねました。ホゾを可能
      な限り長くし、金物に変えて木製のクサビや込み栓で継手など止める方法です。木は用材として使
      用された全ての長さを生かし、柔軟性を活用していく必要があります。既に近畿の日本建築学会の
      メンバーが中心になり金物を使用しない「伝統工法を生かす木造耐震設計マニュアル」を作成して
      います。このマニュアルは建築基準法の上でも合法です。現状では多くが継手、仕口は金物で緊結
      する方法をとっていますので、点検メンテナンスの際、目視による検査を強めていきます。

      
      コンクリートの中性化

       もう一つは、コンクリートの中性化の進行を遅らせる課題です。コンクリート材の性質はアルカリ性
      です。このアルカリ性が時間と共に中性化していきます。その結果、補強のために入れた鉄筋が腐
      食します。鉄筋は錆びると膨張しますので、コンクリートがひび割れを生じます。木造の住まいが消
      耗品のように扱われていた時代は、全く考慮する必要を感じませんでした。しかし、100年以上住ま
      いの維持しようとする時代には補強を避けて通れません。本来なら業界全体で対策を練る必要を感
      じています。某政党が、政権をとっている時代に「住宅の200年ビジョン」を出しました。200年間住
      まいを維持させようと言う構想です。組合員からも「大丈夫かよ」と言う意見が出されました。
       とくに木造の住まいの基礎部分は、コンクリートで住まい全体の重量を支え、荷重のかかるところ
      です。
       前出の西岡常一さんは、柱石(自然石・御影石など)の上に柱を立てることを進めています。いわ
      ゆる現在のように布基礎でなく独立基礎です。必要によっては独立基礎を使用することもあります
      が、一般的にはベタ基礎、布基礎になります。従って、コンクリートの中性化、劣化を遅らせる必要
      は不可欠であります。私たちは、必要に応じて減水剤(劣化を遅らせる薬品)の使用や基礎全体を
      コーテング(塗装、モルタルによる上塗り)し、維持していく結論に達しました。

    
     
     専門用語など入り分かりにくい部分も有ったと思いますが、私たちは長寿命住宅が、耐
    震性を含め安全・安心できる住まいにしていくことを基本においています。分からないこと組
    合員・事務局にどしどし尋ねてください。

   

                                                          

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